俺の姫は幼なじみ【完】
――…
ひとしきり千幸は泣いた後、やっと俺の首から腕をひいた。
「…ごめん…苦しかった?」
「大丈夫、大丈夫♪」
あ―ぁ…
もっと抱きついてても良かったのに…
「………」
俺がそう思っていると千幸が俺の目をみつめた。
………見るなよ―っ//
「日向…ごめんね…」
「い―よ
俺も勝手に怒ってごめんな?」
「…うん♪」
本当に千幸は可愛いな…//
その時、強い風が吹いた。
「きゃっ」
千幸の後ろから吹いたので千幸の髪が大きく揺れた。
「ボサボサだよ―っ」
千幸は髪を直す。
俺は千幸の耳に髪をかけた。
「ひゃぁ…っ//」
……ん…?//
今までみたことない反応だ。
「千幸…?//」
千幸は顔を真っ赤にしている。
まさか…耳…?//