俺の姫は幼なじみ【完】



「あっ…そろそろ時間だ」



一時間ほど掃除をし、時計をみると下校時刻が近づいていた。



ガチャッ



部室をでてくつばこで日向をまつ。






「遅いなぁ…」



いつまでたっても日向は現れない。




千幸は文化祭実行委員会が行われているはずの教室まで歩き始めた。









「…日向―」




階段を登りながら名前をよんでみる。





階段を登り終えようとした時、誰かの声がした。



「……日向?」



そっとのぞいてみると、そこには日向と南ちゃんがいた。



「……」




二人とも黙っている。





千幸はその場から動けないでいた。




というか、動いていいのかわからなかった。




「早川君、」



「…ん?」




南ちゃんがおもむろに口を開いたかと思うと、次の瞬間、とんでもないことを言った。









「私、早川君が好き」









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