俺の姫は幼なじみ【完】
千幸の席は俺の2つ斜め後ろ。
一番窓際の一番後ろだ。
同じクラスなんて
この学校はホントに
よく出来てる。
↑なんじゃそりゃ
「おはよう♪愛ちゃん」
「おはよ、千幸」
千幸は席につくなり
親友の『愛ちゃん』と
話し出す。
2人はホントに仲がいい。
しばらく千幸をぼーっと
見てると凌が視界をさえぎった。
「なに見てるのかな〜?
ひ・な・た・くん♪」
「っ//
なんもみてね―し!!」
「また真っ赤♪」
ニヤつく凌。
俺は恥ずかしくなって
机に顔をふせた。
凌が『見ててわかった』と言うのもわからないでもない。
だってつい千幸に
目がいっちまうし……。
もんもんと考えていると
上から声がふってきた。
「日向、顔、真っ赤だよ?大丈夫?」