俺の姫は幼なじみ【完】
千幸をひょいっと持ち上げてベッドにおろした。
まだ真っ赤な千幸。
「千幸…、」
「へ!?…あっ…うん?//」
そんなに動揺しなくていいのに……//
「何、動揺してんの?」
俺がそう言うと、
「動揺なんかしてないもんっ//」
強がる千幸。
「じゃぁ…」
俺は千幸の肩に手をかけてそのまま千幸を押し倒した。
「…きゃっ//」
千幸の制服のボタンに手をかける。
「ぇ…日向っ」
千幸の声を無視する。
2つほどボタンを開けると千幸の首に顔をうずめた。
「ゃ…っ……日向っ…やだ」
そのまま千幸の首筋を強く吸う。
「いたっ…いや……っ」
その瞬間、千幸が俺の肩を押した。
はっと我に帰り、千幸の首から顔をあげると、そこには涙で顔を濡らした千幸がいた。
「ごめん…っ」
千幸の肩から手を離す。
「…ぅ……ぐすっ…」
千幸は泣きながらボタンをなおしていく。
「千幸、ごめんっ
本当にごめん」
千幸は俺の声を無視し、ベッドから降りた。
「日向のバカっ
もう知らないっ」
千幸は俺にそう言うと窓から出ていこうとした。
「あ…千幸、ごめっ」
俺はとっさに千幸の腕をとった。
…が、
「…いやっ!!」
千幸は俺の手を力ずくで払いのけ、窓からでていってしまった。
「……」
俺は自分の手を見ながら、突っ立っているばかりだった。
千幸…ごめん…
俺は自分のしたことを後悔した。