俺の姫は幼なじみ【完】
俺は急いで学校へ行った。
くつばこでうわばきに履きかえている時、担任から話しかけられた。
「早川」
「はい?」
「今から文化祭実行委員はプログラムをつづるから、会議室までこい」
え…
最悪
「わかりました…」
本当は千幸に会いたい。
話したい。
イライラしながら俺は会議室へと向かった。
「南も来るだろうから一緒にやってくれ」
そぅ、担任が言いながら指差したのは大量の紙の山。
勘弁してくれよ―…、
「一時間目はLHRだから少し遅くなってもいいからな
じゃ、よろしく」
担任は教室へいってしまった。
「はぁ――…
まじついてない」
ぶつぶつ言っても仕方ないので、地味に作業を始めた。
20部ぐらいできあがった時、会議室のドアが開いた。
「早川君、おはよう」
「…ん」
…――南だ。