この星空を君に
理沙にそう言われる日は、何かしらいいことあるんだよね…。
なんだろっ♪
そんなことを思いながら、自転車を進めた。
星空が、とても綺麗だった。
“うわーっ、吸い込まれそうだなー。”
わたしは坂をくだりながら、星空を見上げた。自転車は、どんどんスピードをあげていく。通り抜ける風が心地よい。
“星の中を走ってるみたい…。”
気付けば、わたしは前を見ることを忘れていた。坂を下りきったそのとき………!
ガッシャーン!
目の前が真っ白になった。どうやら、地面に倒れているみたいだ。
「もしもし!大丈夫ですかっ!?」
知らない声が、わたしの耳に響いた……。