僕らのメロディー



中学生2年生の冬



私は吹奏楽部に所属していた



その部活の顧問の先生が離任してしまう事を知り

私は泣きじゃくった



2年間お世話になった先生というのは、お腹がベルトの上に乗っているちょっとメタボなおじさん



普段は『あんなオヤジ嫌い!』なんて言っていた私も、いざとなると涙が止まらなかった




あんなオヤジでも、2年間でたくさんの思い出ができたから



あの先生にもう指揮してもらえないのだと思うと悲しくてたまらなかった




この時思った事は決して嘘ではない



私の涙も嘘ではなかったはずなのに





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