僕らのメロディー
私達は、話はしたけどお互い名乗っていない
名前なんて知っているはずがない
第一、あんな何気ない会話で私を覚えているはずがない
そして
なぜ、彼はここにいるの?
私は驚いて声も出せず、ただ目を大きく見開いていた
「先生、この子がお話の三浦さんですよね?」
と後ろを振り返って言った
よく後ろを見てみると、そこにはあのメタボ先生が立っていた
「あ~、そうですよ。彼女が三浦さんです。
三浦さん、こちらは今度この学校に赴任してくる篠村先生だ」
「初めまして、三浦さん」
“篠村先生”というらしい彼は素敵な笑顔を私に向けてくれた