あたしだけのお医者さん
運命
はぁー…
眠りに落ちた由香を見て、ため息を吐く。
一度下がった熱が日中に上がってくることは普通だ。
けど、やっぱり由香は体が弱いだけあって人よりもそれが大きい。
最近喘息もちょっとずつ出てきてるみたいだし…
しっかり注意して診といてやらないと。
由香には明るく言ったけど、今日俺がいなかったらって思うとホントに怖いな。
けど、聴診器のこと聞いてきたりして。
ホントに可愛い。
ああ本当に。
由香の事しか考えてない俺って、どんだけ重症だよ…
そんな事を考えながら、俺は由香の体を拭いてやった。