あたしだけのお医者さん




…………………あれ??


柔らかいし………痛くない…………



そおっと目を開けると……目の前は真っ白。




「大丈夫か??」




上から聞こえる大好きな声に、顔を上げる。





あたしは先生の腕に抱き止められていた。


「だ……いじょうぶ、けほっ……」



咳をしながらなんとか答えたあたしを、ひょいっと抱きかかえ、ベッドにそっと寝かせた。



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