あたしだけのお医者さん
そんなの……
そんなの嘘だよ……
「そんなの嘘だよ…
だって春人は……」
「俺が何?」
「……っ
ケホッ…
何でもないよ、、、
ほんとにただ、迷惑かけたくないって思っただけ……」
言えないよ………
「嘘つくな」
え?
「お前嘘つくときわかりやすい。
俺と目合わせないし」
あたし……
そんなにわかりやすかったかな……
「………俺が嫌いになったなら、そう言えよ………」
え?
「由香が俺じゃだめだって言うなら、
由香を苦しめるくらいなら、
俺は離れるから……」
違う……
違うよ……!
「違っ…ケホッ
そうじゃな…ケホッケホッ
ゴホッゴホゴホ」
苦しい……
春人……………
「由香!
由香大丈夫か!?」
春人が何度もあたしを呼ぶ声がしたけど
呼吸するのに精一杯だったあたしは、そのまま意識を手放した。