夢の、現実[番外編]
遥の一週間
月曜日
放課後、遥が教室で勉強しているとふらりと誰かが入って来た。
「お前…放課後何してんの?」
そう遥に声をかけてきたのは、物理科の本宮康也先生だ。
「え…図書室で本読んでますけど…」
彼の鋭い視線と物腰に、ついしどろもどろになってしまう。
遥はこの先生が苦手だった。
歯に衣を着せぬような言い方も、例え相手が傷付く結果になったとしても真実を言うところも、全て。
「…放課後、物理室使え」
そう言うと、ふらりとどこかへ行こうとする。
「…へ?あ、いつでも行っていいですか?」
「お前に貸してやるから」
どうやら、私が物理に苦戦していた事を知っていたらしい。
いつでも聞きに来ていい、と遠回しに言われた事が少し嬉しくて
(少しだけ、苦手じゃなくなった月曜日)
「お前…放課後何してんの?」
そう遥に声をかけてきたのは、物理科の本宮康也先生だ。
「え…図書室で本読んでますけど…」
彼の鋭い視線と物腰に、ついしどろもどろになってしまう。
遥はこの先生が苦手だった。
歯に衣を着せぬような言い方も、例え相手が傷付く結果になったとしても真実を言うところも、全て。
「…放課後、物理室使え」
そう言うと、ふらりとどこかへ行こうとする。
「…へ?あ、いつでも行っていいですか?」
「お前に貸してやるから」
どうやら、私が物理に苦戦していた事を知っていたらしい。
いつでも聞きに来ていい、と遠回しに言われた事が少し嬉しくて
(少しだけ、苦手じゃなくなった月曜日)