オプティミスト


「じゃ自己紹介してー。」

「葉山慎一郎で、す。よ、よろしく。」

初めて目にするクラスメイトに好奇な目で見られている彼は極度な緊張からか、少しどもりながら答えた。

「わーお。かわいいね〜。ね〜みちこ。みちこ?」

薄い唇から発された少ししゃがれた低めの声。始終うつむき加減の大きな瞳。

「みちこ〜?みちみちみっちゃ〜ん?」

あぁ、みちみちみっちゃんて呼ぶなって何度も言ってんだろう!でも今はそんなことはどうでもいい!

「みっちみっちみっちみっちみ〜ちゃ…「梨香子!!」


何!?この馴れない感覚!?

これが、恋ですか?
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