桜雪、散る
「…もういいわ。早く宿題をやって寝なさい」
今日は晩御飯なしか。
食べる気になんてなれなかったから丁度よかったかもしれない。
母が自室に戻った後僕はしばらくぼんやりしていた。
「…………」
時計は、12時を回っていた。
僕の15歳の誕生日が終わりを告げた。
不思議と悲しい、とは思わない。
だって、僕の誕生日を
祝ってくれた人がいた。
名前も知らないあの女の子が
『おめでとう』と言ってくれた。
それだけで僕は恵まれている気がした。
今日は晩御飯なしか。
食べる気になんてなれなかったから丁度よかったかもしれない。
母が自室に戻った後僕はしばらくぼんやりしていた。
「…………」
時計は、12時を回っていた。
僕の15歳の誕生日が終わりを告げた。
不思議と悲しい、とは思わない。
だって、僕の誕生日を
祝ってくれた人がいた。
名前も知らないあの女の子が
『おめでとう』と言ってくれた。
それだけで僕は恵まれている気がした。