嘘でもいいから…
□一章□
*ハジマリ*
「…ゆ、美優(ミユ)。聞いてるの?」
はっとして、グラウンドに向けていた目を花梨(カリン)に移す。
朝から花梨の声は大きくて、すっごく嬉しそうだ。
「ごっめーん…!ぼーっとしてた。何か言った?」
「何か言った?じゃないよ。もぉ。大ニュース、ついに彼氏できました!」
「ふーん…。って、えー!?花梨に?なんでいきなり?」
「花梨に?って失礼な。合コンだよ、ご・う・こ・ん。相手は隣のK校生だよ。」
「まじっ!?K高校っていったら進学校じゃん。よかったね。」
「まあね~。ま、美優も理想ばっか語ってないで、さっさと年齢=彼氏いない歴、卒業しなよ。」
「ハイハイ、でも~、いい人いないもんッ。やっぱアタシはスターズ(アイドルグループ)の雪くんじゃなきゃ無理だもん。」
「そんなこと言ってないでさ、いないの?気になる人、とか――」
「気になる人―――?そんなの…いない、よ。」
なーんて、ホントはいるんだけど、ね。
はっとして、グラウンドに向けていた目を花梨(カリン)に移す。
朝から花梨の声は大きくて、すっごく嬉しそうだ。
「ごっめーん…!ぼーっとしてた。何か言った?」
「何か言った?じゃないよ。もぉ。大ニュース、ついに彼氏できました!」
「ふーん…。って、えー!?花梨に?なんでいきなり?」
「花梨に?って失礼な。合コンだよ、ご・う・こ・ん。相手は隣のK校生だよ。」
「まじっ!?K高校っていったら進学校じゃん。よかったね。」
「まあね~。ま、美優も理想ばっか語ってないで、さっさと年齢=彼氏いない歴、卒業しなよ。」
「ハイハイ、でも~、いい人いないもんッ。やっぱアタシはスターズ(アイドルグループ)の雪くんじゃなきゃ無理だもん。」
「そんなこと言ってないでさ、いないの?気になる人、とか――」
「気になる人―――?そんなの…いない、よ。」
なーんて、ホントはいるんだけど、ね。