空色すくらんぶる
とりあえず
次の日の夕方。
私はいつものように部活を終えて家に帰ってきた。
そうしたらお母さんが突然、
「あら、お帰り美鈴。今日ね早速塾に申し込みに行ってきたの。ほら、善は急げって言うじゃない?」
と行った。
何が善は急げだよ、全く。
普段なんかメチャクチャ行動遅いくせにさ。
こういうことだけ行動が早いなんて、ビックリだ。
だけどお母さんはもっとビックリすることを言う。
「それでね、とりあえず今日から無料体験に行くことになったの。だから用意して、叶汰君と行ってらっしゃい。」
はっ?今日から?しかも叶汰と一緒に行くの?
と思っていたら、お母さんは何を思ったのか
「大丈夫。ちゃんと叶汰君には美鈴のこと頼んでおいたから。」
何が大丈夫何だか…。
しかもなんかお母さんの言葉の後ろにハートマークが見えた気がした。