空色すくらんぶる
が、甘かった。
お母さんはすでに知っていた。
だからもちろんお母さんに呼び出しをくらってしまった。
「美鈴。テストを見せなさい。」
大声を張り上げてる訳じゃないのに、とてつもなく恐い。
「な、何の話かな?」
「あら、知ってるのよ。今日テストが返ってきたんでしょ?」
「へー、そーなんだ。でも、美鈴のクラスは返ってきてないよ。」
頑張れ自分。
ここで負けたら終わりだぞ。
「美鈴。確か叶汰君って同じクラスよね?」
お母さんの笑顔が恐い。
「そうだけど…。」
「じゃぁ、返ってきてないはずないわ。」
あいつのせいか。
叶汰のやろー。と思いつつ、渋々テストをお母さんに見せていた。