空色すくらんぶる




「お風呂あがりか?こんなのみたら襲いたくなるんだけど?」



このシチュエーションで、そんな真面目な顔で言わないでほしい。



「こんなの見たらって、叶汰が勝手に美鈴の部屋に入ってくるから悪いんじゃん……。」

叶汰には聞こえないように呟いた。…………つもりだった。



だけど聞こえていたらしい。
そして何を思ったのか耳元で

「そんなこと言って、後でどうなるかわかってんの、美鈴?」

と囁いた。




そして、キス寸前まで唇を近づけてくる。





顔が今多分、赤くなっている。




しかも腕を抑えられていて、身動きがとれない。振りほどこうとしても、やっぱり男の子には勝てないし…。






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