神威

「毒を以て毒を制する、か…だが悪いけどまだ今はわからない。いや、話がデカ過ぎて現実離れしてるし簡単にはいともいいえとも言えねえよ。」
　
　
「うん、私も…かな、難しくてわかりづらいのもあるけど。」
　
　
“そうか、私としては即答が欲しかったんだがな、仕方ない。だが、今は非現実的でもいずれすぐに現実の出来事へとなることだ。それまでにじっくり考えて君らなりの答えを出して欲しい。”
　
　
「ああ、そうさせて貰うよ。」
　
　
“そうだ、二人ともこれを持っていくと良い。”
　
　
「ん…何だこれ？」
　
　
三田がゼーマンから手渡されたそれは長さが70cm近くの、布に包まれた細い筒のようなものだった。
橋口に至っては橋口本人の身長と同じくらい、150cm程もある。
　
　
「私、こんなの持てないよ(;｡;)」
　
　
「何なんだこれは？」
　
　
“ふふっ、いずれわかるさ。必要になった時、その布をとり、封を開けるんだ。”