神威
ゼーマンの自宅兼アジトを出てから三田達の住む住宅街までやけに静かだった。
―こう静かだと、朝の喧騒やさっきのゼーマンの話も全部なかったような気がするな。
「ねぇー三田ー?三田君ー?」
「な、何だよ、考え事してるときに。」
「うん、これのことなんだけど…」
と言い、橋口は手に持った、ゼーマンから渡された長細い棒のようなものを指さした。
「なんかね、私これを知ってる気がするの。」
「橋口、気のせいだ。」
「ううん、気のせいじゃない。昔からずった持ってたような、なんか懐かしい感じ…」
そこまで言うと橋口は包んでいた布をおもむろに剥がし始めた。
「おい!それは何かあったら、って言ってたじゃないかよ!!…って、おい…。」
―こう静かだと、朝の喧騒やさっきのゼーマンの話も全部なかったような気がするな。
「ねぇー三田ー?三田君ー?」
「な、何だよ、考え事してるときに。」
「うん、これのことなんだけど…」
と言い、橋口は手に持った、ゼーマンから渡された長細い棒のようなものを指さした。
「なんかね、私これを知ってる気がするの。」
「橋口、気のせいだ。」
「ううん、気のせいじゃない。昔からずった持ってたような、なんか懐かしい感じ…」
そこまで言うと橋口は包んでいた布をおもむろに剥がし始めた。
「おい!それは何かあったら、って言ってたじゃないかよ!!…って、おい…。」