あの日の約束。
─ガラッ

その転校生の顔を見た瞬間、あたしは自分の目を疑った。


え…

なんでここにいるの…?

海外にいるんじゃないの?


奈緒の目線の先には、





「アメリカから引っ越してきた、杉浦浩一です。6歳の頃までこの辺りに住んでました。仲良くしてください!」



─ガタッ

驚きを隠せず、気づいたときには椅子から立ち上がっていた。


「山本?どうした?おまえら、知り合いか?」

「あの、えっと「ないでもないです」



『幼なじみです』

そう答えようとしたのに、その言葉はこうちゃんの一言で掻き消された。
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