ティラミス捧げます スイーツコメディ祭参加作品
「これ、お詫び。それから、明日、保健室においで。作り方、教えてあげるから。ただし、材料費だけは援助できないからね」


材料を揃えることも、やっぱりキミじゃなくちゃね。



そんな言葉をガブリエル様は添えて、帰路につくオレにひらひら手を振った。



結局、何がなんだかよくわからんが。





とにかく。



作れそうな目途は立ったから。



良しとするかな。




ガブリエル様にいただいたお詫びのたいやきは、まだほんのりと温かい。


オレは一口たいやきにかぶりつく。



「つーか……ティラミスたいやき?」



たいやきの中がティラミス風味というか。
ティラミスになっている。





あの覆面店主に作ってもらっちゃうのが。



一番手っ取り早い気がするけど……




やっぱ、殺されるよな?
< 17 / 55 >

この作品をシェア

pagetop