ふたり
「○○南高等学校」
大きな門をくぐるとすでに他の中学からも
たくさんの人が高校見学にきていた
「やっぱ南高だね~かなり多いわ・・・」
あまりの人の多さにひよりも唖然としていた
南高はこのあたりでは2番手校だ
実力よりもちょっとだけ上の高校
それがこの人数につながっているのだろう
「あっ!美紗~」
「凛!ひよりも!久しぶりじゃ~ん」
美紗は市内の五中に通うあたしたちの共通の友達
ひよりとは塾がいっしょらしい
「凛、こんなに人いると思わなくってービビッてる!」
「美紗もこんなだとは思わなかった~池中はバリ少人数だもんね」
「田舎だからしょうがねーだろ!笑」
ひさしぶりだから会話がはずんだ
「愛子~!!」
「麻美~!!」
つぎつぎと現われる他中の友達にいちいちしゃべりかけて
校舎が開くのを待った