だって好き

次の日
あたしと夏実はいつもとは違う、裏路地で夏実と塾に向かっていた

「やっぱ裏路地は涼しいな」

「せやな」


そんな会話を
していたその時―――


「なあ、遊ばへん?」

振り向くと、知らない男が立っていた


まさか

これって………




ナンパ?!

あたしが初めての事にキョドってあたふたしていると

「遊びません
行こ、舞」

「う、うん…!」

夏実が間髪入れずにキッパリ断った

さすが夏実、頼りになる!


その場をさろうとした時


―――ガシッ


え………?


あたしと夏実の腕が掴まれた!!
「いいじゃーん
せめてこの可愛いコちゃんだけ!」


そう言って夏実の方を指差す


なっ!!
確かに夏実は可愛いけど、ナンパのクセに人を選ぶな!(怒)


「離せ」

夏実が睨む

「やだ」

男が笑う


「や…」

男が無理矢理夏実に迫ろうとした時!




バキッ



――ドサッ








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