【完】宛先不明のラブレター
_#1 永遠
「聡!」
名前を呼ばれてうしろを振り返ると、そこにはニコニコと笑顔で俺を見る彼女の茉莉(マリ)がいた。
…ふたつ下の学年で、大学のサークルで知り合った茉莉は、大学のマドンナとして入学当初から有名だった。
そんな彼女と付き合っている俺は、友人からよく羨ましがられた。
…たしかに茉莉は美人だと思うし、性格もさばさばしていていい奴だったけれど、少し独占欲が強かった。
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_#1 永遠