【完】宛先不明のラブレター


「…ベッドの上ではあんなに素直なのにね」

「…何の話してるの、聡?」

「ん、独り言。」

「…、まぁ、いいけど。」


そういうと茉莉は俺の腕に自分の腕を絡めた。

茉莉は相変わらず機嫌が良いようで、今にもスキップをしそうな勢いで小さくお気に入りの歌を口ずさんでいた。




平和だった。

幸せだった。


あの頃が、きっと1番。


< 123 / 391 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop