【完】宛先不明のラブレター
思わず笑いそうになるのを堪えながら、俺は言葉を続けた。
「君はなんでこんな時間にここにいるの?」
「…別にいいじゃないですか、どうでも」
「まぁ知らないオジサンには言えないよね。」
と、ここまで言って、自分でオジサンを連呼していることに気付き、少し悲しくなった。
…今の女子高生から見たら、25歳ってやっぱりオジサンなのかな。
それとも俺が老けてるだけなのかな。
…って、そうだったら傷付くな。