【完】宛先不明のラブレター


「ん、何?」

「私が休みの日、聡の病院に行ってもいい?」

「…なんで?」

「あ、行くっていってもお昼だけ、…その、一緒に食べたくて。」


俺の声色の変化にすぐに気付いた茉莉は、すぐに取り繕うようにそう付け加えた。




「…俺は仕事、というよりも勉強してるわけだし、茉莉が来てもかまってやれないと思うけど。」

「うん、…じゃあ、お昼届けるだけでも、」


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