【完】宛先不明のラブレター

_#4 秘密



いつもの時間に目覚ましが鳴り、手を伸ばして止めて横を見ると、いつものように茉莉はもういなかった。

俺よりもいつも早く起きて、朝ご飯の準備をして待っている。


働きがいつもより鈍い頭で、体を動かし、ご飯を食べ、身支度を整えて家を出た。

…もう何ヶ月もこの生活をしているので、考えなくても体が動いていた。




空を見上げて、今日も星が見えそうだな、と思った。

雲は少しあるけど、澄みきって晴れていた。


< 204 / 391 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop