【完】宛先不明のラブレター
_#4 秘密
いつもの時間に目覚ましが鳴り、手を伸ばして止めて横を見ると、いつものように茉莉はもういなかった。
俺よりもいつも早く起きて、朝ご飯の準備をして待っている。
働きがいつもより鈍い頭で、体を動かし、ご飯を食べ、身支度を整えて家を出た。
…もう何ヶ月もこの生活をしているので、考えなくても体が動いていた。
空を見上げて、今日も星が見えそうだな、と思った。
雲は少しあるけど、澄みきって晴れていた。