【完】宛先不明のラブレター


カードキーで部屋に入り、鍵を閉めて電気をつけた。




「…果枝」


ベッドに釘付けだった果枝は、俺に呼びかけられてびくっと肩を揺らしてから俺を見た。




「…本当にいいの?」

「う、ん…あ、シャ、シャワーを…」


ぱっと俺から手を離してシャワーを浴びに行こうとする果枝の手を、再び掴んだ。


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