【完】宛先不明のラブレター


「浴びなくていい」

「っえ、だ、だって…その…」

「いい。そのままの果枝を抱きたい」


俺がそう言うと、果枝はカァッと頬を赤くした。

ふ、と果枝の後ろに見える窓のカーテンが閉まってないことに気付いて、果枝の手を離してカーテンを閉めた。


かなり高い階だし、開いていたって誰も見えない思うけど。

果枝を、独り占めしたいと思った。


…俺、独占欲強いな。


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