【完】宛先不明のラブレター


カーテンを閉めて後ろを振り返ると、果枝はその場に立ち尽くして俯いていた。

…顔を真っ赤にしたままで。


そんな果枝をふっと笑うと、果枝はそれに気付いて顔を上げた。

表情は悔しそうに歪めていた。




「…余裕すぎ…っ」

「…そんなことないけど」

「ウソつかなくていいし」

「ほんとだって、…確かめてみる?」


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