【完】宛先不明のラブレター


そう言って果枝に近付き、お姫様だっこしてベッドにおろした。


枕もとの電気をつけ、部屋の電気のスイッチが枕もとにもあるのを見つけ、消した。

ぼんやりとライトに照らされて浮かび上がる果枝は、瞳を少し潤ませて俺を見ていた。




「…朝まで離せそうにないかな」

「えっ…」


果枝の戸惑った声が聞こえたけれど、そのまま着ていた服を脱がせて、自分も上半身の服を脱いだ。

脱ぐと、果枝が恥ずかしそうにしながら俺の左胸の方に手を伸ばしてきて、触れた。


< 283 / 391 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop