【完】宛先不明のラブレター


あの人のあんなところが好きだったな、なんて過去形で語れるほどまでに立ち直れもした。


…それは決して強がっていたわけでもなくて、自然とそうできた。




「…今までより、好きだった期間なんて笑えるくらい短いのにね、」


聡さんと出会って、いつのまにか惹かれてて、好きだって言うまで、1週間くらいしか経ってない。


…たった、1週間。

たった1週間なのに。


< 37 / 391 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop