Beeな彼女とHoneyな彼氏
直人なら、やめてくれる。そう信じてた。



「ごめんね。やめないよ。焦るのもいいけど、まぁ、待っててよ。すぐ済むから。」



スグスムカラ



どうして?



こんなの・・・直人じゃない・・・



「愛ちゃん、覚えとくといいよ・・・男はね・・・みんなオオカミなんだよ・・・」






ふぅっと直人の熱い息がかかる。



ビクッ
と直人の声に反応する。



――直人は本気だ――




「いっイヤだ!直人ぉ、やめてよおぉお!」



ドンドンと、直人の胸を叩いた。


でも、びくともしない。



「ちょっと・・・大人しくしてて・・・」



直人は、あたしに軽くキスすると、その唇を下へと下げてきた。



首筋に何回のキスをした後、軽く吸い付いてきた。



「・・・ったっ・・・」



少し、痛さを感じ、我に返った。


「いやあぁあ!!」


最後の力で直人を、はね除けた。



「・・・愛ちゃん・・・?」



ハァ、ハァ、と息を整える。



息を整えながら、直人を見た。



「どうして?あたし、やめてっていったよ?こんなのレイプと同じじゃない!!」



「・・・・・・。」



バタバタバタ・・・


あたしは、服を着ずに直人んちをでた。


幸い、人には会わなかった。



バタンッッッ


大きな音を立ててあたしは家の扉を閉めた。



「愛!!戸は、静かに閉めなさい!!」



お母さん!!



あたしは急いで自分の部屋へ駆け上がった。



「愛っ!!」



「ごめんなさい!!」



――バタン――




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