Beeな彼女とHoneyな彼氏
「・・・最後まで・・・した・・・?」



サイゴマデ



直人の声がよぎる。



あたしは、首を大きく振った。



「・・・そっか・・・」



お姉ちゃんは、ぎゅっと抱きしめてくれた。



「何があったの・・・?スッキリするから、話してごらん。」



その言葉が、あたしの涙腺を爆発させた。



あたしは、泣きながら話した。



聞き取りにくいあたしの言葉を、お姉ちゃんは「うん、うん。」とうなずきながら聞いてくれた。



「・・・ありがと・・・聞いてくれて・・・」




お姉ちゃんはにっこりと笑って言った。



「なによ~、水くさい!昔は、よく泣きついて来てたのに」



そういえば、直人と、付き合ったのを一番最初に報告したのも、お姉ちゃんだっけ?



「直人君と仲直りしなきゃだめだよ!!」



「・・・うん・・・」



「アンタ何事も素直になれないんだから。」



あたしが、素直になれるのは、お姉ちゃんだけだった。



「あたし明日から出張だから、早く出るけど、朝も一緒に行きなさいよ!!」



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