僕らの太陽


「それよりその子誰?」


「たっくんだよ♪」


「如月拓です」


俺は慌てて自己紹介をした。


「俺は山崎純(やまざきあつし)、よろしくな。拓」

「うん!」


こうして俺と純が出会った。


それからというもの親の転勤のせいで引っ越し暮らしだった俺は、約8年間親に


「転勤しないよね?」


と聞き続けた。


そして気がつけばもう俺らは中学校生活最後の春を迎えていた。
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