オレンジ
片想い
先生)「よってこれは、X=3・Y=0となるわけです。」
あの運命(?)の朝から1か月。
あたしの想いは
燃え尽きること無く
一回り大きくなって
続いてる。
朱音)「数学暇だ--」
央)「ほんとに--」
朱音)「ねぇ、選抜の大会、今週だよね?」
央)「あっ、うん。」
朱音)「応援行くから!絶対勝ってね
相手どこだっけ?」
央)「応援来てくれんの!?いやった!
相手は、水地区。」
先生)「そこのしゃべってる2人?
そんなにこの問題がときたいのかな?
そんじゃ、・・朱音!!!
やってみろ。」
朱音)「えぇぇぇぇぇ!」
そーだった。もうすぐ選抜の大会だ。
水地区ならたぶん行けるだろう。
尚君とは何回か
練習会で会ってるけど
何の進展もなく
あたしの存在に気付いてない。
まだ目も合ったことがない。
絶望。
もう無理なのかな・・・。
けどあたしは
こんな片想いで充分だと思ってた。
告白してふられるのはヤダし、
告白なんてしたことないし、
キ-ンコーンカ‐ンコーン
朱音)「そういえばさ、尚君はいまどうなの?」
央)「どうなのって...///・・・す、すきだけど。」
朱音)「央にもついに春が来たね。告白は??」
央)「むりむりむり」
朱音)「それはむりか、まだ」
でも、いつか付き合いたい、なんて言ってみる。