青春学園恋人部
朝…時刻は7時半だった。


「…なっ!!千菜!起きろよ!入学早々何やってんだよ」


耳元で落ち着いた低い声が聞こえた。


「う~ん。あ・お兄ちゃん。どうしたの?」

私はお兄ちゃんを見た。
お兄ちゃんの額には血管が浮き出ていてた。


「…てめー!!今何時か分かるか!?」


お兄ちゃんに言われたとおりに私は時計を見た。


「………ぅぎゃ~~~~!!」


私の部屋には悲鳴が響いた。


さっきも言ったけど今の時刻は7時半。


私が家を出る時刻は7時45分。


しかも今日は高校の入学式。
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