【企】真夏の夜に、君に溢れる想いを
あっという間に授業が終わって、学校帰り、久しぶりに都輝ちゃんたちと寄り道をして帰ることに。
「ねぇ、あれ、おいしそう!」
「あ!これ、かわいい!」
と、楽しんでいた時だった。
「あれ?ねぇ、優菜。あれってワタルくんじゃない?」
え?ワタルくん!?
テンションがあがって、あっちゃんが指差す方を見ると……
「…………」
隣には女の子がいた。
「友達かな?」
都輝ちゃんが気を使ってそう言ってくれたけど……
幸せそうに話しているワタルくんを見て、友達じゃない、と思った。