【企】真夏の夜に、君に溢れる想いを
そこにはすでにワタルくんがいて……
「ワタルくん!」
私はそう声をかけて、ワタルくんに近寄った。
そして……
「私……ワタルくんがスキです」
溢れるほどの想いを伝えた。
「彼女がいるのは分かってるから、バシッてふって?」
そう言うと、
「は?彼女なんかいないし」
そう思いもしない返事が返ってきた。
「だってこの間、女の子と幸せそうに……」
「それはスキな子がいるって相談してたの!俺、優菜がスキなんだけど」
「うそ……」
「本当だよ。いつも電車で見てた。だからあの日、嬉しかったんだ」
っていうことは……
「俺と付き合ってください」
「はい……!」
-真夏の夜に、君に溢れる想いを-
(初めて実った恋に、溢れるほどの幸せを感じた)
End.