Treasure!
歩いて建物の外に出ると。

「コウ!」

ティアが外で待っていた。

「心配したわよ!大丈夫?怪我はないの?」

「ああ…気を遣わせてすまない」

俺はそう言ってティアにグルカナイフを差し出す。

「え…これ…あの男の…?」

何が何だかわからないといった表情のティア。

「鑑定士に売るのもいいし、ティアが使うのもいいし…好きにしてくれ」

俺は肩越しに笑いかけて見せた。

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