Treasure!
「帝都軍は何してるの?そういうの取り締まるのが帝都軍の仕事でしょ?」

もっともな事をティアが言う。

だが、帝都軍の管轄は全世界に及ぶ。

勿論北米大陸方面軍という北米大陸担当の軍人も駐留しているが、一つの事柄だけにかかりきりになるほど、彼らも暇じゃない。

「結局自分の身は自分で守れって事か」

「そういう事だな」

鑑定士が頷いた。

「その盗賊団の盗掘したお宝には高い値もつけられて、取り戻した者には賞金も出るって話だが…」

盗賊団の手配書を、鑑定士が見せてくれる。

「ま、危ない橋は渡らない事だ。それが長生きの秘訣だ」

< 125 / 372 >

この作品をシェア

pagetop