Treasure!
「残念だよ」

足は肩幅、腰は低く落として。

俺は構えを取った。

「お前みたいな女でも、遺跡を荒らしに来たハンターなら痛い目見せなきゃならない」

「え?荒らしにって…ちょ…!」

何事か弁解しようとした女だったが。

「言い訳無用!」

俺は有無を言わさず駆け出した!

一足飛びに女との間合いを詰め、まずは掌打!

胸の辺りを打つ!

「きゃあっ!?」

柔らかい感触。

「チッ!」

俺は舌打ちする。

「『クッション』のお陰で防がれたか」

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