Treasure!
「行こうぜ、ニューヨーク遺跡!」

せがむ子供のように、俺は目をキラキラさせてティアに言う。

…ティアが苦笑しながら溜息をついた。

「もう…冒険馬鹿はこれだから…」

「え?何?」

「何でもないわよ!」

ショートブーツを鳴らし、ティアは歩き出す。

「ニューヨークに向かうなら、このまま北米大陸横断になるわよ。きつい行程だから覚悟しておきなさい!」

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