Treasure!
7
ホームに入ってきた黒い機械の塊が、ギシリ、と動輪とレールの間で金属の軋む音を立てる。
数千キロを走破した人類文明の遺産。
その巨体はまるで溜息のように、白く熱い蒸気を噴出した。
大陸横断鉄道は、一週間をかけて北米大陸を横切った。
徒歩での旅の事を思えば贅沢は言えないが、やはり一週間というのは長い。
「うぅう…あ゛ーっっっ!座りっ放しも楽じゃないな!」
ホームに降り立つなり、俺は大きく背伸びした。
「性格上じっとしていられないタイプだものね、君は」
俺に続いて客車を降りたティアが笑った。
数千キロを走破した人類文明の遺産。
その巨体はまるで溜息のように、白く熱い蒸気を噴出した。
大陸横断鉄道は、一週間をかけて北米大陸を横切った。
徒歩での旅の事を思えば贅沢は言えないが、やはり一週間というのは長い。
「うぅう…あ゛ーっっっ!座りっ放しも楽じゃないな!」
ホームに降り立つなり、俺は大きく背伸びした。
「性格上じっとしていられないタイプだものね、君は」
俺に続いて客車を降りたティアが笑った。