Treasure!
一服して、準備も整えて。

「列車旅行の旅疲れなんて言い訳は許されないわよ?覚悟はいい?」

ニューヨーク遺跡の入り口前。

ティアが俺の顔を見る。

俺は、自分の掌に拳を打ちつけた。

「旅疲れ?馬鹿言え、むしろ暴れたくてウズウズしてるくらいさ」

列車旅行の間、瞑想ばかりでウンザリしていたんだ。

そろそろ体を動かさなきゃ、鈍ってしまう。

「それじゃあ、行くわよ」

「おぅ!」

意気揚々と。

俺達はニューヨーク遺跡へと足を踏み入れた。

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