Treasure!
どちらにせよ、ローチ達がこのエンパイアステートビルに侵入しているのならば、面倒な事になる前に脱出した方がよさそうだ。

俺が言うまでもなく。

「コウ、今回は踏破は諦めましょう」

ティアが言った。

ローチのような危険な連中がウロウロしているのでは、屋上を目指すどころではない。

まずは地上に戻り、身の安全を確保する方が先決だ。

俺達は早速今来た道を戻ろうとする。

しかし。

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