Treasure!
限界に近づきつつあるティアを励ましながら、何とか20階へ。

「もう…駄目…」

たまらずティアが床にへたり込んでしまった。

「ティア…!」

俺は彼女のそばにしゃがむ。

…確かに、もうこれ以上は無理だろう。

彼女の呼吸の荒さは尋常じゃない。

無理に走らせ続ければ心臓に過剰な負担がかかる。

少し休ませなければ。

しかし…。

俺は立ち上がり、周囲に気を配りながら構えた。

このままではローチ達に狙い撃ちにされる。

迎撃するしかない…!

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