Treasure!
「え…」

その言葉に、俺はティアの顔を見る。

そんな事はないだろう。

ローチ達から古代遺産を奪い返せたのは、二人の協力があったからこそだ。

決して俺一人の手柄って訳じゃあ…。

「いいのよ、コウ」

彼女は笑顔で言う。

「君がいなければ、私一人ではきっとエンパイアステートビルの踏破も、古代遺産の奪還もできなかったわ。私はサポートしただけ。胸を張って、コウ。これは君の功績なのよ?」

「………話はまとまったかな?」

少佐が軽く咳払いした。

「ならばコウ・タオレンのその功績を、我々帝都の者としても称えたい。コウ・タオレン…是非ともこれを受け取ってくれないだろうか」

それは、帝都が認めた者にだけ発行するという、トレジャーハンターの資格を証明するライセンスだった。

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